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2007-10-28

中国と相対せるか日本よ。

僕が投資信託で中国株を運用する中でひとつ大きな懸念材料は、今の中国がもしバブル期であるならば、それがいつ破裂するかということ。

北京オリンピックが鍵というアナリストもいれば、それ以前に崩壊するのではというアナリストもいる。

そして、例え崩壊したとしても、今後の中国がどうなる国なのかも大きな気になるところだ。

人口は多い。欧米の大学院に進む人間も非常に多い。

しかし、モルディブで会った経済を勉強する若者(モルディブ人)は、中国は絶対に経済大国にはならないと言っていた。

そうだろうか。。。

僕は、中国の人口の多さは大きな武器であり、一人っ子政策で親族の全身全霊を集めた教育を施される子供は大きな財産になると思っている。

その中国の教育について、興味深いテレビを見た。

「33カ国共同制作民主主義中国こども民主主義」

NHK教育テレビで27日22時からの一時間番組。

 

中国武漢にある小学3年生のあるクラスが民主的な選挙を行う、はじめての試みである。

候補者は3人。

男二人と女の子一人。

選挙は3段階、①特技発表②討論会③スピーチ。

最初は、頭の切れる根回しのうまい男の子A君が優位であった。

第一段階の特技発表の際、クラスメイトの前で歌、楽器演奏等を3人ともするわけだが、A君以外の候補者が発表する段になると、前もって仕込んでいた野次をクラスメイトにさせる。

野次の嵐に女の子の候補Bさんは泣いて体をなさない。

そうするとどうするかというと、野次を飛ばしたのは自分の根回しによるものにもかかわらず、A君は「野次を飛ばしたやつの代わりに謝るよ」とBさんのところに謝りにくるわけである。

また、その野次を飛ばした友人を連れてみんなの前でBさんに謝るのである。「こいつらが野次を飛ばしてごめん」と。

Bさんを戦意喪失させたA君は、クラスメイトの手拍子の中で得意の歌を歌うことができ調子ノリノリ。

しかし、そのA君が落ち込む日がくるのである。

それがC君の戦略。

警察官という特権階級の息子C君は親の入れ知恵(権限・金)によりクラスメイトを武漢にできた開通前の新しいモノレールに招待する。

それはそれは、彼はヒーローになるのである。

一次はA君の根回し戦略により下火になっていたC君であるが一気に逆転。

クラスメイトがどう思っているというよりも、C君自身の自信復活、そして他の候補者の気持ちを落とすには非常に効果的な戦略だった。

このC君の戦略でもわかるように、親が非常に介入してくるこの選挙。

A君の母親はテレビ局のプロデューサー。

Bさんの母親は同じ学校の先生。

そして、C君の両親は警察官である。

学校が終わった夜には次の日の戦略を家族総出で考える。

そして、汚れた戦略が親から出てくるのだ。

 

その後、討論、そしてスピーチと進み最後に選ばれるのはC君。

討論、では完全にA君の勝ちだった。

自分の力で前準備ができているからか論理の構成が非常に上手く、相手から反論されてもそれの切り返しトークが間髪入れずにできる。

完全に相手は言葉を失う。

他の候補者は親の受け売りで言葉を発しているだけだから。

この選挙は完全にA君が勝ったなと思っていた。

が、最後にクラスメイトを動かしたのは・・・、贈り物、賄賂だった。

 

スピーチの前の日、C君の両親はスピーチの終わった後に渡しなさいと贈り物を人数分用意していたのだ。

これには驚き。

そして、それに一斉に流されるクラスメイトに僕は驚いた。

 

確かに熱い想いを紙を見ずにクラスメイトぶつけたC君のスピーチは良かった。

が、A君8p、Bさん6p、C君26pと差がつくほどのものではなかった。

実際、スピーチの前日まではテレビ局スタッフがヒアリングするとA君に投票するというクラスメイトが多かったし。

それが一気に逆転!

 

子供社会でそうなのだから、大人社会では想像に難くない。

汚職が蔓延る国である。

 

が、討論力、論理的構成力、スピーチ力、全部まとめてプレゼンテーション能力と言ったらいいだろうか、非常に彼らは優れている。

それだけの訓練ができていることに僕は一番驚いた。

そんな隣国と今後の日本は相対せるかということを考えさせられた。

日本の大人たちは、ビジネススクールで上記したようなことを学んでいる。

中国では子供時分に習慣として学んでいる。

 

社会が違う。

では、日本は別の切り口で攻めるしかない。

どこまで欧米化し、どこまで日本の独自性で攻めることができるのか。

基礎を押さえた上で、日露戦争でロシアを破った秋山好古のような独自性をどうやったら出せるのか、自分に置き換えて考えてみよう。

 

ちなみに中国は2010年の上海万博がターニングポイントだと個人的には思っている。

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